書肆ユリイカ

『書肆ユリイカの本』(青土社、2009年)

会社名

書肆ユリイカ

社史名

『書肆ユリイカの本』

   配架場所:千代田図書館 「出版にまつわる本棚」
   資料番号:130491673   請求記号:出版業/023シ

社史紹介

【会社紹介】

  編集者伊達得夫が昭和23年(1948)に始め、亡くなる昭和36年(1961)まで13年間存在した個人出版社。社名の「ユリイカ」は伊達が稲垣足穂から教わった「余は発見せり」という意味のギリシャ語に由来する。
  最初の出版物は入水自殺をした一高生、原口銃三の『二十歳のエチュード』。その後、『戦後詩人全集』や『現代詩全集』を刊行。那珂太郎、中村稔、清岡卓行、大岡信、安東次男など戦後現代詩人の初期作品を出版し、詩人たちへ活動の場を与えた。昭和25年(1950)頃から詩の本を出版の中心とし、昭和31(1956)年10月、詩誌『ユリイカ』を発刊する。しかし『ユリイカ』は伊達の急逝により昭和36(1961)年2月号通巻53号で終刊した。その後、伊達と交流のあった青土社の清水康雄により書肆ユリイカのスピリットを引き継ぎ昭和44年(1969)復刊される。
  伊達得夫は造本デザインに優れており書肆ユリイカの出版した書物は「姿の美しさからも愛書家の蒐集対象となり、また、出版文化史の上でも伝説として語り継がれている」(『書肆ユリイカの本』より)

【内容紹介】

  書物研究家、製本講師である著者田中栞氏が書肆ユリイカの書物に魅せられ、出版社としての部分よりも、書物自体に拘って記された一冊。
  「書肆ユリイカの本の作り方」「書肆ユリイカの本を図書館で閲覧する」「書肆ユリイカの本を調べる」「書肆ユリイカの本を買う」と4つに章立てされ、出版数が250冊ほどと少なく現在は古書でしか手に入らない書肆ユリイカの書物を購入し、また図書館で閲覧し、実際に書物に触れ、出版状況や装丁デザインについて検証している。
   高いデザイン性の書物の数々と、出版人である伊達得夫の仕事を知ることが出来る。

内容注記

書肆ユリイカが出版した書籍の書影 多数
  「書肆ユリイカ出版総目録」収録
  「書名、人名索引」あり
    第1章の末に「伊達得夫メモリアル」3ページ
    伊達氏の肖像、名刺、原稿依頼の書簡、書肆ユリイカの封筒の写真などを収録

目次

関連文献

参考リンク