恐いぞ!怒る鬼平、叱る鬼平
―「鬼平お名前帖」を作った編集者が語る池波正太郎―
池波正太郎の代表時代小説『鬼平犯科帳』(文藝春秋)は全135編・番外1編の短・中編読切り連作です。
大きな特徴は、名前を与えられた登場人物の多いこと。おそらく3000人を超えていると思われます。このことで連載数年後に問題が発生します。死んだはずの盗賊・密偵などが元気に「再登場」してしまうことです。とはいえ、盗人・密偵の名前にはなんともいえぬニュアンスが込められているので安易な変更はできません。
そこで、作者が連載当初からの原稿を読み返す手間をはぶくために作ったのが手製「お名前帖」です。よくもこんな「名前」を考えつくものだと今さら驚くばかりですが、池波の生前をふり返りながらその肉声の一端をご紹介できれば幸いです。わたしは今でも池波からの怒声・叱り声を思い出し背筋を震わせます。
参考までに「お名前帖」の一部(複写)をお持ち帰りいただきます。
- カテゴリ:
- 本
基本情報
開催日時
2019年6月26日(水曜日)
午後7時~午後8時30分
開催場所
日比谷図書文化館
開場時間
午後6時30分
会場
地下1階
日比谷コンベンションホール(大ホール)
講師:名女川 勝彦(元株式会社 文藝春秋取締役)
■名女川 勝彦(なめかわ かつひこ)
1946年東京生まれ。早稲田大学卒業後1969年株式会社文藝春秋入社。「週刊文春」、「オール讀物」の編集を経て子会社のネスコへ出向、編集・経営全般に携わる。後に文藝春秋に戻り、取締役営業担当、社長付渉外担当を歴任。社団法人日本雑誌協会の分会委員長も務めた。「オール讀物」時代に池波正太郎と出会い、終生付き合いを続ける。池波のために『鬼平犯科帳』に登場する人物の名簿=「鬼平お名前帖」を作った編集者として業界でも有名である。
関連資料
怖いぞ!怒る鬼平、叱る鬼平ポスター画像
(PDF形式:2.7MB)
(PDF形式:2.7MB)
詳細情報
定員 | 200名(事前申込順、定員に達し次第締切) |
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参加費 | 1,000円(千代田区民500円*千代田区民の方は住所が確認できるものをお持ちください。) |
お申し込み方法 | お申し込みフォーム、電話(03‐3502‐3340)、ご来館(1階受付)いずれかにて、①講座名(または講演会名)、②お名前(よみがな)、③電話番号をご連絡ください。 *小学生以下のお子さまが参加される場合、保護者の同伴が必要です。(同伴者の方にも参加費が必要です) |
お問い合わせ | 日比谷図書文化館 03-3502-3340(代表) |