としょかんのこしょてん VOL.6 写真史の小径

写真史の小径

10月9日(火)から開催の第6回目は「写真史の小径」と題し、写真関係の文献が豊富な「魚山堂書店」よりお借りした貴重な写真や写真集など約20 点を展示・販売(仲介)をいたします。

展示品には、鶏の卵を使った印画紙の写真や昔の写真フィルム、南満州鉄道が発行したグラフ誌など、写真史を語る上では大変重要な資料ばかりです。

この機会にぜひご覧ください。

「本の街」神田神保町 オフィシャルサイト BOOK TOWN じんぼう でも紹介されています。

としょかんのこしょてん VOL.6 ◆◆◆写真史の小径◆◆◆

期間 2007年10月9日(火)~11月4日(日) 予定
場所 千代田図書館9階 出張古書店コーナー
協力 魚山堂書店
お問い合わせ 千代田図書館 03-5211-4289・4290

写真という表現方法をなしに我々の生活はすでに論ずることはできない。
しかし、写真の歴史は意外にも短い。諸説はあるがダゲールが写真を発明したとされるのは1839 年。日本への伝来はまた諸説あるも天保12 年、1841 年とすると約160 余年の歴史である。
いまや世界的写真家となった森山大道の日本初の回顧展は「光の化石」と名付けられ、日本の写真芸術を確立した。福原信三が写真表現を「光とその諧調」と考えたことは時代を越えて写真の本質をとらえているとも言えるが、短い歴史の過程で写真技術というハード面の進歩とともに刻々と変容していく写真表現の姿は、個人的にも学術的にも記録性が重視された初期時代から、社会性、芸術性へと推移していく現代まで、常にその時代の要請を色濃く反映している。

今回は写真の伝来期から戦前期を中心に写真表現の様々な姿をお伝えしたいと思います。

【出品予定】

[東宮殿下行啓記念写真] (明治44 年刊) 21,000円
東宮殿下(後の大正天皇)が大日本麦酒社をご訪問された時の記録。当時の麦酒工場の様子。

[CCCP] 14冊 600,000円
写真を使った斬新なデザインが世界中に大きな影響を与えた、ソ連で発行されたグラフ誌。
日本でつくられた「FRONT」もこの雑誌を原型としてつくられた。

[写真紙幣 金一両] 157,500円
明治二年(1869 年)頃の紙幣。当時大阪には数台の写真機しかなく、写真は大変貴重なものだったため、贋札を作らせないために紙幣に写真を貼り付けた。

[東京名所 鶏卵紙手札版写真] 80枚 320,000円
鶏の卵白を使った印画紙。ガラス湿板写真の陰画を焼き付けた。

[ガラス乾板] 参考品
ガラス湿板は乾燥すると感光力がなくなるため暗室が必要だった。
ガラス乾板の発明によっていつでも使用でき保存がきくようになりましたが今のフィルムに比べれば重たい上に割れやすい欠点がある。ガラス乾板は今でも現像できます。
(明治末の下田の写真)

[満洲グラフ] 6,300円
南満洲鉄道が発行していたグラフ誌。

[舎密局必携] 3冊 文久二年(1862年)刊 924,000円
ポトガラヒーとして写真術を紹介したもの。

など

※出品内容は予告なく変更になることがございます

 

 

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