展示「内務省委託本 今に遺る検閲の痕跡」

千代田図書館蔵 内務省委託本「今に遺る検閲の痕跡」

千代田図書館では、内務省委託本と呼ばれる図書約2200冊を所蔵しています。

戦前期の日本では、中央官庁の一つであった内務省が出版物の検閲をおこなっていました。そのため、全国で出版されたさまざまな本が内務省に納められていました。
そして、検閲の結果、出版・頒布が許可された本の一部が、1937(昭和12)年ごろ以降、千代田図書館の前身である駿河台図書館をはじめとする、東京市立図書館4館に委託されていました。

当館で所蔵している内務省から委託された図書は、実際に検閲に使用されたもので、内務省の係官が内容をチェックするために引いた赤線や青線、出版の可否についてのコメントなど、当時どのように検閲がおこなわれていたのかを知ることのできる貴重な資料です。

これを期に、戦前の出版状況と検閲の一側面を知る手がかりとなる「内務省委託本」の一部をご紹介する展示と、これに関連する本を集めました。

千代田図書館で紹介している本のリストはコチラ

日程 2008年1月28日(月)~3月19日(水)
場所 千代田図書館9階 展示ウォール

関連講演会のお知らせはコチラ