ミニ展示「古書目録にみる重要文化財」

ミニ展示 千代田図書館100年蔵書セレクション「古書目録にみる重要文化財」

千代田図書館には、「古書販売目録(反町コレクション)」と呼ばれる貴重資料のコレクションがあります。
普段は閉架書庫に保存されているため、目にする機会は少ないですが、大学図書館、公立図書館を問わず、図書館が所蔵する資料としては全国的にも珍しいタイプだと言われています。

今回は、反町茂雄氏(弘文荘)発行の古書販売目録に掲載された、国宝や重要文化財をご紹介します。

販売目録に掲載されるということは、販売価格が設定されたということを意味します。多くの場合は「お買い手に渡ってから」、つまり販売後に文化財として指定されたようですが、当時、未来の文化財にはどのくらいの金額が設定されたのでしょうか?

超一流の古典籍商である反町茂雄氏が調査し付与した解説を「反町茂雄追善 弘文荘善本図録」から抜粋しました。商品として実際に掲載された当時の古書目録と一緒にご紹介します。

期間 2008年8月25日(月)~11月18日(火)
場所 千代田図書館9階 セカンドオフィスゾーン内展示ケース

<千代田図書館 100年蔵書とは・・・ >

120年の歴史を持つ千代田図書館には、約100年前の資料が所蔵されています。それら古い資料から現代の出版物までを鳥瞰する、つまり、100年スパンで出版物を見ることができるのは、長い歴史の産物です。
100年前から現代にいたるまで、そしてそこに最新の出版物を加えた資料たちを大きな蔵書のまとまりとして、千代田図書館では100年蔵書と呼んでいます。

<千代田図書館100年蔵書セレクションとは・・・ >

テーマを定めて、100年前から100年後(つまり現代)に至るまでの本を見ていくことによって、そこから新たな発想や発見を見出せるのではないか・・・100年蔵書から得るアイディアを、現代に生きるあなたに。千代田図書館流のビジネスパーソン支援です。
今回は100年蔵書の中から、「古書」「反町茂雄」をテーマにして資料をセレクトして、ケース下の棚に集めました。