としょかんのこしょてん VOL.24 野球の古書展 ―野球発祥の地にちなんで―

野球の古書展 ―野球発祥の地にちなんで―

5月1日(金)から5月31日(日)まで「野球の古書展 -野球発祥の地にちなんで」と題し、主に野球・スポーツ・武道関連の書籍などを扱う古書店「ビブリオ」より、日本野球発祥の地、千代田区にちなんで、草創期から戦後にかけての野球の書籍・雑誌・サイン等20点を展示いたします。 明治時代の野球ルール本から戦時中の専門雑誌、昭和の大リーグスター選手が表紙になった書籍まで、野球の歴史をご覧ください。

「本の街」神田神保町 オフィシャルサイトBOOK TOWN じんぼうでも紹介されています。

としょかんのこしょてん VOL.24
野球の古書展 -野球発祥の地にちなんで-

期間 5月1日(金)~5月31日(日)
場所 千代田図書館9階 出張古書店コーナー
担当 ビブリオ
お問い合わせ 千代田図書館 03-5211-4289・4290

古書店街からほど近い神田錦町・学士会館の一角に、一つの記念碑が建っています。

地球儀に擬したボールを握る手をあしらった独特な形が目を引く記念碑の碑銘は「野球発祥の地の碑」。意外に思われる方も多いかも知れませんが、日本の野球は千代田区から始まりました。日本の野球の始まりは明治初期。現在の学士会館のところにあった第一大学区第一番中学と呼ばれた東大の前身となる学校で、アメリカ人教師ホーレス・ウィルソン氏 が、学課の傍ら生徒達に野球を教えたのが始まりと言われています。その後、野球は瞬く間にポピュラーなスポーツとなり、今日の隆盛を迎えています。

今回は日本野球発祥の地、千代田区にちなんで、草創期から戦後にかけての野球の書籍・雑誌・サイン等を展示します。

《初期の野球》 野球発祥の地の碑の写真

君島一郎
『日本野球創世記』
1972年 ベースボールマガジン社刊 日本野球の発祥地を今の学士会館の地であるとした。(他にも諸説あり)君島一郎氏はこの功績により2009年、特別表彰で野球殿堂入り。
坪井玄道
『戸外遊戯法』
明治18年刊 野球のルールが掲載されている最も初期の本の一つ。展示品は珍しい元装・美本。
神田順治
『子規とベースボール』
1992年 ベースボールマガジン社刊
正岡子規自筆葉書 正岡子規は初期一高の選手として活躍。野球にちなんだ俳句を残すなど、野球普及にも 功績があった。
『大正五年 野球年鑑』 大正5年 朝日新聞社刊 急速に普及した野球は、年鑑まで発行されるに至る。

《早慶戦の人気》
プロ野球がない戦前は大学野球に人気が集まった。中でも早慶戦は大人気。各校は技術の向上を目指して、米国遠征を行うまでに。

早稲田大学野球部編
『米国野球遠征』
大正10年 野球界社刊
腰本壽
『米国遠征記』
昭和4年 大岡山書店刊
広瀬謙三編
『早慶野球戦記』
昭和4年 三省堂刊
飛田穂洲編
『早稲田大学野球部史』
大正14年 明善社刊 押川清旧蔵本、校正書あり
レコード
『早慶野球争覇戦』
2枚組。早慶戦の模様はレコードにも。

《戦争の暗雲》 戦争の影響は野球にも。

『野球界』 昭和6年8月号 表紙は早稲田の伊達投手。安定した時代、野球雑誌の表紙は主に六大学のスター選手が 表紙を飾った。
『野球界』 昭和17年3月1日号 戦時中、表紙が兵隊の姿をした力士たちに。
『相撲と野球』 昭和18年1月15日号 「野球」は敵性スポーツとされ、相撲を前面に。

《戦後の復興と野球人気》

青田昇サイン入写真 当時活躍した青田選手のサイン
女子野球
『三共レッドソックスメンバー表』
昭和26年のものと推定。開放の時代を象徴する、女子野球のプロ化

《続々来日する大リーグのスター選手》
相次いで来日するスター選手が、野球人気を更なるものにしました。

『サンフランシスコ・シールズ来日試合プログラム』 昭和24年
『第3回日米野球記念』 昭和26年11月5日 読売新聞社刊 表紙はジョー・ディマジオとフランク・オドゥール
『来日全米オールスターズ』
(スポーツ毎日臨時増刊)
昭和28年9月25日 毎日新聞社刊 表紙はエド・ロパット
『来日ヤンキース』
(サンデー毎日臨時増刊)
昭和30年10月1日 毎日新聞社 表紙はミッキー・マントル
『来日カージナルス』
(サンデー毎日臨時増刊)
昭和33年10月25日 毎日新聞社 表紙はスタン・ミュージアル

◆出品リストは予告なく変更になる場合があります。

 

 

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