としょかんのこしょてんVOL.42 ロバート・フランク

ロバート・フランク

千代田図書館内の一角に設けられた、神田古書店連盟との連携展示・出張古書店コーナー「としょかんのこしょてん VOL.42」のご案内です。
 11月30日(火)まで「ロバート・フランク」と題し、洋書・美術書・写真集などを扱うBondi Books(ボンダイブックス)より、ロバート・フランクの写真集10点を展示・販売(仲介)いたします。
 その画期的な表現が、現在も多くの写真家に影響を与え続けているロバート・フランクの作品の数々をぜひご覧ください。

としょかんのこしょてん VOL .42 
■□ ロバート・フランク □■

期間 11月5日(金)~11月30日(火)
場所 千代田図書館9階 出張古書店コーナー
担当 Bondi Books
お問い合わせ 千代田図書館 03-5211-4289・4290

スイスのチューリヒに生まれた写真家のロバート・フランクは、1955年から1956年にかけて外国人としては初めてグッゲンハイム財団の奨学金を得て、アメリカ各地約48州を旅行した。そこでフィルム767本を使用し市民の現実の生活を撮影した写真集『アメリカンズ』が有名である。
 1958年にはフランスのRobert Delpire社から『Les Americains』を刊行。翌年、1959年にアメリカのGrove Press社から刊行された『The Americans』は、写真集を見る人がイメージを自由に膨らませることができるような構成になっている。また、テキスト部分は全て取り除かれ、ロバート・フランクがジャック・ケルアックに直接依頼した序文のみ掲載されている。この序文がさらなるイメージの広がりを与えている。ジャック・ケルアックは、ニューヨークのアンダーグラウンド社会で生きる非順法者の若者達を総称する、ビート・ジェネレーションを代表する作家で、親友のニール・キャサディーとアメリカ大陸を横断しながら書き上げた小説「路上」が有名である。
50年代のアメリカでは中流階級が形成され、国民はアメリカン・ドリームの夢に酔っていたので、外国人の目に映っていた現実のイメージは、アメリカ人が抱いていたものとはかけ離れていた。そのため反アメリカ的と酷評されたが、社会や人間の現実の描写を重要視するフォト・ジャーナリスト的写真が主流だった当時、個人の主観的な視点で表現したロバート・フランクの写真はとても画期的で、その後の写真家に大きな影響を与えることとなった。
今回はそのロバート・フランクが手掛けた写真集を展示いたします。

【出品リスト】

Robert Frank『Franks Last Stand. Original Print With a Signed Negative』 3,150,000円
Robert Frank『The Americans』First Pantheon Edition.1986年. Inscribed and Signed. サイン入. 315,000円
Robert Frank『The Americans』Second US Edition. 1969年. 94,500円
Robert Frank『The Americans』First US Edition. 1959年. 840,000円
Robert Frank『Gli Americani』 First Italian Edition. 1959年. 630,000円
Robert Frank『One Hour』First Edition. 1992年. Inscribedand signed. サイン入. 105,000円
Robert Frank, Jack Kerouac & Alfred Leslie『Pull MyDaisy』First Edition. 1959年. 78,750円
Robert Frank『Flower Is』 First Edition. 1987年. 367,500円
『Evergreen Review Vol.1 No.4』Cover photo by RobertFrank. 1957年. 9,450円
Robert Frank & Gilbert Millstein『New York Is』First Edition. 1957年. 840,000円

※出品内容は予告なく変更になる場合があります。

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