大妻女子大学連携展示「書物と読者をつないだ明治期の販売目録 ―願クハ購求アランコトヲ―」

大妻女子大学連携展示「書物と読者をつないだ明治期の販売目録 ―願クハ購求アランコトヲ―」

kosyomoku2011.10_leaflet 明治期に入ると人々の移動と職業選択が自由になりました。新しい時代に適応するための知識を人々は争って求めるようになり、また出版社も要望に応えて多彩な出版物を提供しました。そのような読者と出版物のなかだちとなったものの一つが出版物の販売目録です。
 大妻女子大学との連携により、販売目録と出版地から遠く離れた地方での読書の営みとの関わりに焦点を当てた貴重な資料を千代田図書館にて展示します

  • 博文館発行の雑誌『日本大家論集』※
  • 尾崎紅葉『二人比丘尼色懺悔』幸田露伴『風流仏』など近代文学史上重要な小説が並ぶ叢書「新著百種」を刊行した吉岡書籍店の 『吉岡書籍店出版書目』
  • 大阪から日本全国に販路を広げた岡島宝文館の明治二十五年改正『書籍目録』など展示

※大妻女子大学所蔵の貴重資料は劣化を防ぐため、11月17日・18日の2日間を除いて複製の展示となります。

『吉岡書籍店出版目録』表紙(千代田図書館蔵)
岡島宝文館『書籍目録』p2(千代田図書館蔵)

日時 2011年10月24日(月)~12月24日(土)
場所 千代田図書館9階 ミニ展示コーナー
連携先 大妻女子大学国文学会
問合せ先 千代田図書館 03-5211-4289
月曜日~金曜日 10:00~18:00、祝日を除く

このミニ展示の内容をまとめた記録は、こちらからご覧いただけます。

【関連講演会のお知らせ】

「明治期の出版広告と地方の読書」

 明治期に入ると人々が目にする出版物の量は飛躍的に増えました。その情報は新聞・雑誌・目録で全国に届くようになります。新しい知識が時代を乗り切るための大きな力と見なされるようになると、地方の人々は新しい出版物をどのように手に入れ、活用していくのか知恵を絞りました。
 北前船や東京との取引を通じて書物や新聞を入手し縦覧所という初期の図書館を開いた北海道江差町と、大正期にいたるまで教員が共同出資の読書会を続けていた青森県弘前市の例を中心に、地方での書物の購入と活用の実態についてお話しします。

開催日時 2011年11月18日(金)18:30~20:00(18:00開場)
開催場所 千代田図書館9階 特設イベントスペース
講師 木戸雄一氏(大妻女子大学文学部日本文学科准教授)
定員 40名(当日先着順、事前申込み不要、参加無料)
共催 大妻女子大学国文学会、神田雑学大学
お問合せ 千代田図書館 03-5211-4289
月曜日~金曜日 10:00~18:00、祝日を除く