イベント/南方熊楠と梅棹忠夫―ふたりの「知の巨人」

『南方熊楠大事典』(勉誠出版刊)

『南方熊楠大事典』刊行記念ミニ展示

ゆかりの品々に見る南方熊楠の実像

1867(慶応3)年、和歌山県に生まれた南方熊楠(みなかた・くまぐす)は、森羅万象への強い好奇心に基づき、博物学、民俗学、生物学など多面的な研究を行いました。昭和天皇に粘菌標本を進献した際に使用したキャラメル箱や7m80cmもある履歴書(巻物)、植物標本など、南方熊楠顕彰館所蔵の貴重資料(レプリカ)を展示し、『南方熊楠大事典』から写真・年譜・解説を抜粋し、様々な角度から熊楠の研究と人間性を紹介します。「知の巨人」と呼ばれる熊楠の魅力を感じてください。

会期 2012年2月28日(火)~4月21日(土)
会場 千代田区立千代田図書館 9階 ミニ展示コーナー
主催 千代田区立千代田図書館、勉誠出版
協力 南方熊楠顕彰館南方熊楠記念館
問合せ先 千代田図書館 5211-4289・4290

展示関連イベント

南方熊楠と梅棹忠夫ーふたりの「知の巨人」

 梅棹忠夫(うめさお・ただお、1920-2010)は、民族学や比較文明学をテーマに世界各地の探検や調査を行いました。幅ひろく文明論を展開し、国立民族学博物館の初代館長を務めたほか多くの著作を残した人物です。彼もまた「知の巨人」と称されました。南方熊楠と梅棹忠夫、活躍した時代やフィールドは異なる二人ですが、あくなき探究心、あふれる好奇心、記録魔的な情報管理・・・、共通のキーワードがいくつも浮かび上がります。
 このイベントでは、南方熊楠顕彰会の田村さんと、梅棹忠夫の薫陶を受けた小長谷さんが、奇しくも同じ「知の巨人」と称された二人についてお話くださいます。果たしてその思想、そして自然観をひも解くことで見えてくる共通点や違いとはいかに?

講師 田村義也さん(南方熊楠顕彰会理事)
小長谷有紀さん(国立民族学博物館教授)
日時 2012年3月5日(月)18:30~20:00(18:00開場)
会場 千代田図書館 9階 特設イベントスペース
定員 40名(参加無料、事前申込不要、当日先着順)
問合せ先 千代田図書館 5211-4289・4290