ミニ展示「未来への遺産、ミャンマーの森と人びと」

ミニ展示「未来への遺産、ミャンマーの森と人びと」

 ミャンマー(ビルマ)は軍政から民政へと体制が変わり、今後、急速な経済開放・開発が見込まれています。新興国としてミャンマーが秘めるビジネスの可能性に世界中が注目していますが、注目すべきはそれだけでしょうか。その広大な森の奥には、半野生の使役ゾウが木材を運搬し人間と共に働く、東南アジアでも大変めずらしい林業の形態が残っています。そして、少数民族の人びとは森の恵みを得て、質素ですが豊かな暮らしを営んでいます。
 その多様で豊穣な姿を紹介した写真集『ゾウと巡る季節』『ダイドー・ブガ』(いずれも彩流社刊)からセレクトした写真パネルと、少数民族の人びとが使う鮮やかな服や日用品、森の人々が器用に作った道具やおもちゃなどを展示します。野生動物や植物など森のいのちと人びとが共に暮らす、ミャンマーの伝統的な姿をご覧ください。

チラシはこちら(表) / (裏)

会期 2012年8月27(月)~10月27日(土)
展示会場 千代田区立千代田図書館 9階 ミニ展示コーナーほか
主催 千代田区立千代田図書館、彩流社
問合せ 千代田図書館 5211-4289・4290

<展示関連イベント>ミャンマーはどうなるのかーー日本との関係から考える

 1988年以来、長い間軍事独裁政治を展開してきたミャンマー(ビルマ)が、ここに来て政治的に急展開を見せ、国際的な注目を浴びています。アウンサンスーチー氏の議員としての活動開始は、何を意味するのでしょうか。本当にミャンマーは変わるのでしょうか。日本は今後どのようにするのが望ましいのでしょうか。
 根本さんから、アウンサンスーチー氏の思想や、父アウンサン将軍やバモオ博士らビルマ独立の闘志たちと当時それに関わった日本との関係史を踏まえ、ミャンマーの現在の状況と今後の日本との関係をお話いただきます。吉田さんから、少数民族の豊かな暮らしぶりと、表面的に民主化をうたうミャンマーで、現在まで闘わざるを得ない彼ら少数民族の実情をお話いただきます。

講師 吉田敏浩さん(『ダイドー・ブガ』著者、ジャーナリスト)
根本敬さん(『ビルマ独立への道』著者、上智大学外国語学部教授)
日時 2012年10月12日(金)19:00~20:30(18:30開場)
会場 千代田図書館 10階 会議スペース
定員 25名(参加無料、事前申込不要、当日先着順)
主催 千代田区立千代田図書館、彩流社

『ゾウと巡る季節』より(撮影:大西信吾)
『ダイドー・ブガ』より(撮影:吉田敏浩)

 

『ゾウと巡る季節』(彩流社)
『ダイドー・ブガ』(彩流社)
『ビルマ独立への道』