としょかんのこしょてん VOL .57 歌舞伎の刷り物 -幕末から明治まで-

 千代田図書館内の一角に設けられた、神田古書店連盟との連携展示・出張古書店コーナー「としょかんのこしょてん VOL.57」のご案内です。
 今回は、「歌舞伎の刷り物 ―幕末から明治まで―」と題し、芸能関係書などを扱う手塚書房より、明和~明治時代の歌舞伎に関する資料25点を展示・販売(仲介)いたします。

 「本の街」神田神保町 オフィシャルサイトBOOK TOWN じんぼうでも紹介されています。

としょかんのこしょてん VOL .57「歌舞伎の刷り物 -幕末から明治まで-」

会期

2012年9月13日(木)~11月12日(月)/予定

担当

手塚書房

 歌舞伎は吉原と並び江戸文化の中心にあり、歌舞伎に関連する出版物も多く発行されました。役者のランキングを記した役者評判記、浮世絵(役者絵・芝居絵)、今日でも使われる「○○番付」も、歌舞伎の番付から始まったそうです。
 明治に入ると、歌舞伎専門の雑誌や新聞が創刊され、役者の芸談(演技の解釈についての話)や、新聞記者による劇評も始まります。明治12年に「歌舞伎新報」が創刊され、当時まだ門外不出であった市川家歌舞伎十八番の台本を連載します。森鴎外の弟・三木竹二は雑誌「歌舞伎」を創刊し、「演芸画報」は昭和18年まで続きます。劇場では筋書(あらすじが書かれたパンフレット)が劇場で販売されました。写真の普及と共に芝居絵はブロマイド・絵葉書へと変わり、芝居小屋は劇場建築へと変わっていきます。神田にも三崎座など劇場が3座も作られました。
 庶民のみならず、文人・画家・実業家など多くの文化人をも魅了していた歌舞伎に関する印刷物をご紹介します。
 ※展示品の販売価格は、担当書店に直接お問合せください。

出品リスト

1 歌舞伎役者絵葉書
2 劇場図会 明治31年 温古堂
守田座移転全図
3 新富座筋書 明治20年
歌舞伎座筋書 明治23年
歌舞伎座筋書 明治25年
歌舞伎座筋書 明治30年
4 歌舞伎新報 創刊より 明治12年
5 辻番付 三崎町 三崎座 明治35年
6 俳優評判記 第15編 明治15年 海壽堂
俳優評判記 第16編 明治15年 海壽堂
俳優評判記 第17編 明治15年 海壽堂
俳優評判記 第22編 明治16年 海壽堂
俳優評判記 第23編 明治17年 海壽堂
7 市村座 絵本番付 仮名手本忠臣蔵 寛政7年
市村座 絵本番付 菅原伝授手習鑑 寛政12年
中村座 絵本番付 けいせい屏風浦 寛政12年 沢村屋
中村座 絵本番付 国性爺合戦 天保14年 沢村屋
市村座 紋番付 天明元年 中島屋
市村座 紋番付 天明元年 中島屋
8 役者評判記 役者言葉花 明和5年 八文字屋
役者評判記 役者千贔屓位指 明和6年 八文字屋
役者評判記 役者当振舞 寛政5年 八文字屋
役者評判記 江戸外題撰 天保10年 八文字屋
役者評判記 役者投扇曲 天保13年 河内屋