講演会「出版検閲と伏字記号 ○○××......1234」

内務省委託本展示関連講演会「出版検閲と伏字記号 ○○××......1234」

戦前に出版された書籍・雑誌には、文中に○○や××などの記号で伏字が施されたものが多く見られます。現代でも週刊誌のゴシップ記事等で伏字記号を見ることができますが、戦前においては目にする機会が現代と比べものにならないほど多く、読者にはより身近なものでした。伏字が果たした役割は、検閲官に問題視されそうな表現や文言を伏せて文意を曖昧にし、禁止や削除といった処分を回避することです。出版物を無事に刊行するために編集者、あるいは作者によって施された伏字は、いわば、危険な文字の隠れ蓑のようなものでした。様々な記号形態の伏字を紹介しながら、どのように工夫して出版物中に用いられたのか、また伏字記号が引き起こした問題について解説します。

日時 2013年2月15日(金)19:00~20:30(18:30開場)
講師 牧義之氏(日本学術振興会特別研究員PD)
会場 千代田図書館9階 特設イベントスペース
定員 50名(参加無料・事前申込不要・当日先着順)
共催 NPO法人神田雑学大学
お問合せ 千代田図書館 電話5211-4289