セミナー「三菱一号館美術館『ヴァロットン ― 冷たい炎の画家』展」

千代田図書館では、千代田区内のミュージアムと連携して、定期的にセミナーを開催しています。

2014年度 ミュージアムセミナー②「三菱一号館美術館『ヴァロットン ― 冷たい炎の画家』展」

フェリックス・ヴァロットン(1865-1925)はスイスで生まれ、パリで活躍した画家です。ヨーロッパにおける木版画復興の立役者でありながら、油彩画も多く残しています。研ぎ澄まされた観察眼を通して描かれた世界には、神秘的な虚構性や抑圧された暴力性が見え隠れし、その多面性と現代性が見る者を魅了します。

三菱一号館美術館では、6月14日～9月23日の会期で「ヴァロットン―冷たい炎の画家」展が開催されます。オルセー美術館をはじめ、フランスやスイスの美術館に散らばっている作品のほか、三菱一号館美術館が所蔵する《アンティミテ》《楽器》《これが戦争だ》など、希少性の高い連作の揃いを含む重要な60点の木版画などが見られる日本初の回顧展です。

この展覧会の解説セミナー(鑑賞券付き)を千代田図書館で開催します。ヴァロットンの生涯を交えながら、展覧会の見どころを担当学芸員の杉山さんにお話しいただきます。

関連ブックリスト PDF[202KB]

フェリックス・ヴァロットン《ボール》1899年
油彩／板に貼り付けた厚紙、48×61cm
パリ、オルセー美術館蔵
©Rmn-Grand Palais(musée d'Orsay)/Hervé Lewandowsky