銀幕への誘い ―『映画』をめぐる書籍と資料―
私(店主:石田由美子)は、仕事のスタートがピンク映画の製作プロダクションでしたので、ポルノ映画もたくさん観ておりますし、バイオレンスやホラーも大好きでこのジャンルも扱っておりますが、今回の展示は「図書館の風景」になるべく溶け込めるよう「本と映画の調和」を心がけました。
その映画が作られた時代、政治はどうだったのか、どんな歌が流行し、暮らしはどうだったのか、監督はどんな作家の影響を受け、役者はそれまでどんな役を演じてきたのか。一本の映画の背景からは、さまざまなことが浮かびあがってきます。
もしずっと心の奥に眠っていた映画があれば、もう一度観直してみませんか。あるいは新作を観に映画館へお出かけになりませんか。そんなきっかけにでもなれば幸いです。
今回ご紹介できなかった俳優やプロデューサー、撮影や美術などに関する書籍等をお探しでしたら、石田書房は「神保町シアター」のすぐ近くですのでどうぞご来居ください。
会期 | 2015年12月2日(水曜日)~2016年1月13日(水曜日) |
場所 | 千代田図書館9階=出張古書店コーナー |
担当 | 石田書房/映画・演劇・美術・文学 |
出張古書店コーナー「としょかんのこしょてん」とは・・・神田古書店連盟との連携展示です。担当古書店の方が、自店の商品をもとに、展示タイトルや内容、キャプションなどを考えており、古書店の商品を1つのテーマに沿って見られる貴重な機会です。
出品リスト
ケース① 台本 -映画化された名作-
1 小泉八雲 『怪談』 監督・小林正樹 脚本・水木洋子 ¥10,000
2 夏目漱石 『吾輩は猫である』 監督・市川崑 脚本・八住利雄 ¥8,000
3 夏目漱石 『こころ』 監督・市川崑 脚本・猪俣勝人 ¥8,000
4 森鴎外 『雁』 監督・池広一夫 脚本・成澤昌茂 若尾文子使用 ¥35,000
5 三島由紀夫 『愛の渇き』 監督・蔵原惟繕 脚本・藤田敏八 ¥25,000
ケース② 映画監督
6 「小津安二郎 人と仕事」 ¥25,000
7 「映画監督溝口健二」 ¥8,000
8 「ジャン・ルノワール」 ¥5,000
9 「気狂いゴダール」 ¥5,000
10 「わが人生・わが映画」 ¥5,000
ケース③ 撮影所 宣伝部製作「会報」
11 写真集「大映京都撮影所」 ¥75,000
12 「東宝砧撮影所」 ¥2,000
13 「日活映画」 ¥5,000
14 「東宝映画」 ¥3,000
15 「大映ファン」 ¥2,000
ケース④ 映画館
16 映画館プログラム 邦楽座 ¥2,000
17 映画館プログラム 武蔵野館 ¥1,500
18 映画館プログラム 日本劇場 ¥2,000
19 映画館プログラム 日比谷映画劇場 ¥2,500
20 映画館プログラム 帝国劇場 ¥1,500
21 「全日本映画館録」1956 ¥8,000
22 「全日本映画館録」1957 ¥8,000
23 「映画館ものがたり」 ¥2,000
24 「人世座三十五年史」 ¥4,000
ケース⑤ ポスター
25 「日活ポスター集」 ¥4,000
26 「日本の映画ポスター芸術」 ¥2,000
27 「チェコの映画ポスター」 ¥6,000
28 「無声時代ソビエト映画ポスター」 ¥2,000
29 「1930年代アメリカ映画ポスター」 ¥4,000
ケース⑥ アートシアターギルド
30 ATG映画ポスター集 ¥4,000
31 シネマデッセイ1 ¥1,000
32 シネマデッセイ2 ¥1,000
33 シネマデッセイ11 ¥1,000
34 シネマデッセイ14 ¥1,000
35 ATG映画パンフレット「憂国」 ¥3,000
36 ATG映画パンフレット「新宿泥棒日記」 ¥3,000
37 ATG映画パンフレット「心中天網島」 ¥2,000
38 ATG映画パンフレット「キャロル」 ¥25,000
39 「ATG映画の全貌」 ¥1,500
ケース⑦ 映画雑誌
40 「影絵」 大正14年3月号 ¥5,000
41 「キネマ旬報」 大正15年7月号 ¥3,000
42 「新映画」 昭和8年9月号 ¥5,000
43 「日本映画」 昭和16年11月号 ¥2,000
44 「季刊FILM」 昭和43年創刊号 ¥2,000
45 「季刊リュミエール」 昭和60年創刊号 ¥2,000
ケース⑧ 献呈署名本
46 「自白の構図」 高橋治→菅原文太 ¥6,000
47 「ランボオ詩集」 金子光晴→松永伍一 ¥3,000
48 「私説東京繁盛記」 小林信彦→安田武 ¥4,000
49 「寺泊」 水上勉→一村哲也 ¥3,000
50 「トリュフォーそして映画」 蓮実重彦→松本俊夫 ¥3,000