江戸歴史講座第60回
和時計とその機構ー不定時法時刻表示機構の実際ー
機械時計は室町時代末期に西洋から伝えられました。日本では不定時法時刻を使用していたため、定時法時刻を表示する西洋の時計は使えませんでした。日本の時計師は定時法の時計に改良を加え、不定時法時刻を表示する機構を考案しました。このような日本で製作された不定時法の機械時計が「和時計」です。不定時法時刻を表示する代表的な機構として二挺天符機構(にちょうてんぷきこう)と割駒式文字盤(わりごましきもじばん)が挙げられますが、江戸末期には自動化された不定時法表示機構も現れました。和時計を特徴づける不定時法をいくつか紹介し、その機能について説明します。
カテゴリ:
- 江戸・東京
基本情報
開催日時
2019年6月6日(木曜日)
午後7時~午後8時30分
開催場所
日比谷図書文化館
開場時間
午後6時30分
会場
4階スタジオプラス(小ホール)
講師:佐々木勝浩(国立科学博物館名誉館員・名誉研究員)
■佐々木 勝浩(ささき かつひろ)
国立科学博物館において和時計を中心とする時計コレクションを担当し、長年、時刻測定および時刻制度の歴史についての研究に携わった。平成3年から普及部展示課長、平成6年からは普及部長として展示更新や特別展の企画実施に携わった。平成8年からは、理工学研究部長として研究活動のとりまとめを行い、平成13年度から5年計画で行われた文部科学省特定領域研究「我が国の科学技術黎明期資料の体系化に関する調査・研究(略称江戸のモノづくり)」では領域代表を務めた。平成18年定年退職後は、和時計研究ならびに西洋の塔時計、天文時計の実地調査を行っている。平成30年6月~7月には、明石市立天文科学館での特別展「天文時計展(時計のある風景写真展)」実施した。



詳細情報
定員 | 60名(事前申込順、定員に達し次第締切) |
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参加費 | 1,000円(千代田区民500円)※千代田区民の方は住所が確認できるものをお持ちください。 |
お申し込み方法 | お申し込みフォーム、または電話(03‐3502‐3340)、ご来館(1階受付)いずれかにて、①講座名(または講演会名)、②お名前(よみがな)、③電話番号をご連絡ください。 *小学生以下のお子さまが参加される場合、保護者の同伴が必要です。(同伴者の方にも参加費が必要です) |
お問い合わせ | 日比谷図書文化館 03-3502-3340(代表) |