上廣・日比谷ライブラリーレクチャー「私の修業時代」
情報とポエジーをめぐる旅
私は純粋な文系の家に生まれました。父親は四季派の詩人・伊東静雄の直弟子にあたり、大学で国語を教えながら詩や俳句をつくっていました。小さい頃から小説や詩歌に親しんで成長した私が、いったいなぜ工学を専攻し、コンピュータ・エンジニアになったのでしょうか。太平洋戦争で焦土と化した祖国を科学技術の力で復興させたいという、戦後世代特有の動機があったのかもしれません。しかし、電機メーカー勤務や米国留学の体験をつむうち、私は情報技術自体の開発よりむしろ、苦しみ悩みつつ生きている個々の人間の幸福につながるような、情報文明のあり方を考えたいと思うようになりました。そこで大学に移り、研究者/教育者として、文理融合の基礎情報学の構築にとりかかったのです。
今回は、半世紀近くにわたって、理系の知と文系の知を横断されながら、ネット社会やAI(人工知能)の未来を展望してこられた情報学者、西垣通氏にとっての修業時代とはどのようなものだったのかをお話しいただきます。
―【お申し込み時のお願い】―
現在、日比谷カレッジでは2つの「私の修業時代」の講座を受け付けております。
恐れ入りますが、お申し込みの際は"講座日"を明記の上、お申し込みくださいますようお願いいたします。
現在募集中の「私の修業時代」シリーズ
■上廣・日比谷ライブラリーレクチャー「私の修業時代」
情報とポエジーをめぐる旅
講師:西垣 通(情報学者・東京大学名誉教授)
2月18日(火曜日)午後7時~午後8時30分(午後6時30分開場)
■上廣・日比谷ライブラリーレクチャー「私の修業時代」
伝記を書くこと、政治への希望
講師:伊藤 之雄(京都大学名誉教授)
3月30日(月曜日)午後7時~午後8時30分(午後6時30分開場)
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カテゴリ:
- センスアップ
基本情報
開催日時
2020年2月18日(火曜日)
午後7時~午後8時30分
開催場所
日比谷図書文化館
開場時間
午後6時30分
会場
地下1階 日比谷コンベンションホール(大ホール)
主催
公益財団法人 上廣倫理財団
共催
千代田区立日比谷図書文化館
講師:西垣 通
(情報学者・東京大学名誉教授)

1948年東京都生まれ。情報学者。東京大学名誉教授。工学博士。東京大学工学部計数工学科卒業。日立製作所にてコンピュータ・ソフトの研究開発に携わる。その後、東京大学大学院情報学環教授、東京経済大学コミュニケーション学部教授などを歴任。専攻は文理にまたがる情報学・メディア論。1991年に『デジタル・ナルシス』(岩波書店)でサントリー学芸賞(芸術・文学部門)受賞。著書に『ビッグデータと人工知能』『集合知とは何か』(以上、中公新書)、『ネット社会の「正義」とは何か』(角川選書)、『AI原論』(講談社選書メチエ)、共著に『AI倫理』(中公新書ラクレ)ほか多数

詳細情報
定員 | 200名(事前申込順、定員に達し次第締切) |
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参加費 | 500円(千代田区民・学生無料*千代田区民・学生の方は住所が確認できるもの、学生証等をお持ちください。) |
お申し込み方法 | お申し込みフォーム、または電話(03‐3502‐3340)、ご来館(1階受付)いずれかにて、①講座名(または講演会名)、②お名前(よみがな)、③電話番号をご連絡ください。 *小学生以下のお子さまが参加される場合、保護者の同伴が必要です。(同伴者の方にも参加費が必要です) |
お問い合わせ | 日比谷図書文化館 03-3502-3340(代表) |