一枚の写真、一冊の本が世界を動かす
――ローマ教皇がメッセージを託した「焼き場に立つ少年」はいかにして世に出たのか。

一枚の写真、一冊の本が世界を動かす
ローマ教皇がメッセージを託した「焼き場に立つ少年」はいかにして世に出たのか。

アメリカ軍の従軍カメラマンだったジョー・オダネル氏が、原爆投下後の長崎で撮影した一枚の写真、「焼き場に立つ少年」。

2017年末、教皇フランシスコがこの写真をカードにし、関係者に配布したのは、日本で出版されたオダネル氏の写真集『トランクの中の日本』を見たのがきっかけといわれています。1945年、オダネル氏が長崎や広島など焦土化した日本各地を私用カメラで撮影したフィルムは帰国後、戦争の忌まわしい記憶とともにトランクの中にしまわれ封印されました。オダネル氏はなぜこの封印をときアメリカでの写真展を企画したのでしょう、また、なぜ日本の出版社から写真集が刊行されることになったのでしょう。

ひとりの従軍カメラマンの平和への希求を一冊の本の形にまとめ出版した編集者が、オダネル氏との出会い、写真集が世に出るまでのいきさつ、『トランクの中の日本』がはたした役割などを語ります。

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※こちらの講座は「新型コロナウイルス感染拡大防止策」として中止した2020年3月26日(木曜日)の講座です。
※今後の感染拡大状況により、変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

カテゴリ:

基本情報

開催日時

2020年8月5日(水曜日)
午後7時~午後8時30分

開催場所

日比谷図書文化館

開場時間

午後6時30分

会場

地下1階
日比谷コンベンションホール

講師:大原 哲夫(大原哲夫編集室代表)

講師:大原 哲夫(大原哲夫編集室代表)

■大原 哲夫(おおはら てつお)
1947年生まれ。エディター・作家。小学館版『モーツァルト全集』『バッハ全集』『武満徹全集』『林光の音楽』などの音楽全集をはじめ、1995年編集の『トランクの中の日本』など、これまで100冊を超える書籍を企画編集。2008年大原哲夫編集室を開設。 編集執筆活動のほかコンサートをプロデュースし、その一方で造形作品、絵画を発表。“音楽と美術に差がない”がモットー。著書に『武満徹を語る15の証言』(小学館)『チェリスト、青木十良』『モーツァルト伝説の録音』(全3巻、飛鳥新社) 『堀越千秋画集』(大原哲夫編集室)など。

「焼き場に立つ少年」(写真集『トランクの中の日本』より)
ジョー・オダネル氏 1945年8月、日本上陸 24時間後、佐世保の海岸に作られた 米軍のテント村にて。(写真集『トランクの中の日本』より)
長崎郊外の粗末な廃屋が海兵隊カメラマン、ジョー・オダネルの現像所にあてられた。(写真集『トランクの中の日本』より)

詳細情報

定員 60名(事前申込順、定員に達し次第締切)※会場定員は207名ですが、新型コロナウイルス感染防止対策としてソーシャルディスタンス確保のため定員を少なく設定し、募集を行います。
参加費 1,000円
お申し込み方法 お申し込みフォーム、電話(03‐3502‐3340)、ご来館(1階受付)いずれかにて、①講座名(または講演会名)、②お名前(よみがな)、③電話番号をご連絡ください。
*小学生以下のお子さまが参加される場合、保護者の同伴が必要です。(同伴者にも参加費が必要です)
ご来館の皆様へのお願い ・館内では必ずマスクをご着用ください。
・ご入館時には手指の消毒、職員による検温、入館票のご記入(「貸出券番号」または「名前と電話番号」)をお願いします。
お問い合わせ 日比谷図書文化館 03-3502-3340(代表)