古書で紐解く近現代史セミナー第39回
山田寅次郎
~日本とトルコの親善に生涯を捧げた「民間大使」~
内田嘉吉文庫所蔵の『土耳古(トルコ)畫觀』(博文館 / 1911年)を著した山田寅次郎。彼は1890(明治23)年和歌山県串本沖でオスマン帝国軍艦のエルトゥールル号が座礁・沈没し、587名もの死者を出した遭難事件の義捐金を届けるためにオスマン帝国(現・トルコ共和国)に渡りました。12年もの間当地に留まり、実業家として活動した山田寅次郎は茶道宗徧流八世家元・山田宗有としても知られています。本講座では山田寅次郎の孫であり『明治の男子は、星の数ほど夢を見た。オスマン帝国のアートディレクター山田寅次郎』(産学社 / 2017年)の著者である講師が、日本とトルコの民間交流に山田が果たした役割についてお話しします。
カテゴリ:
- 江戸・東京
基本情報
開催日時
2022年2月20日(日曜日)
午後2時~午後3時30分
開催場所
日比谷図書文化館
開場時間
午後1時30分
会場
地下1階日比谷コンベンションホール(大ホール)
講師:和多利 月子(ワタリウム美術館 役員)
■和多利 月子(わたり つきこ)
茶道の家に生まれる。1975年初めてトルコを訪れ、祖父・山田寅次郎に興味を持つ。結婚を機に茶道の世界から現代美術の世界に視野を移す。「アート・一日幼稚園」「アート・一日小学校」の企画に参加、アートと文化を融合させた子供のワークショップを15年間開催。2015~17年「山田寅次郎研究会」2018年~「山田寅次郎 オスマン倶楽部」を主宰し、祖父の研究を続け、『山田寅次郎・宗有』(山田寅次郎研究会編 / 宮帯出版社 / 2016年)、『土耳古畫觀』再販 現代語訳版(方丈堂出版 / 2016年)の出版編集に関わる。
著書『明治の男子は、星の数ほど夢を見た。オスマン帝国のアートディレクター山田寅次郎』(産学社 / 2017年)

詳細情報
定員 | 100名(事前申込順、定員に達し次第締切) 会場定員は207名ですが、新型コロナウイルス感染防止対策としてソーシャルディスタンス確保のため定員を少なく設定し、募集を行います。 |
---|---|
参加費 | 1,000円(千代田区民・学生500円*千代田区民の方は住所が確認できるもの、学生の方は学生証をお持ちください。) |
お申し込み方法 | お申し込みフォーム、電話(03‐3502‐3340)いずれかにて、①講座名(または講演会名)、②お名前(よみがな)、③電話番号をご連絡ください。 *小学生以下のお子さまが参加される場合、保護者の同伴が必要です。(同伴者の方にも参加費が必要です) |
ご来館の皆様へのお願い | ・館内では必ずマスクをご着用ください。 ・ご入館時には手指の消毒、検温へのご協力をお願いします。 |
お問い合わせ | 日比谷図書文化館 03-3502-3340(代表) |