千代田区内ミュージアム連携企画 展覧会への入口講座Vol.32
アンドレ・ボーシャンと藤田龍児
苦悩の中から生み出された奇跡の絵画
活動した時代も国も異なるアンドレ・ボーシャン(1873-1958)と藤田龍児(1928-2002)。直接の接点がない2人の画家には、しかし興味深い共通点があります。ともに50歳を目前にして人生の転機を迎え、画家として新しい歩みをはじめたこと、牧歌的で楽園を思わせる絵を描いたこと、そして何より大きな困難を抱え、苦悩する中から希望に満ちた作品を生み出していたこと。素朴派やシュルレアリスム、アール・ブリュットなど、20世紀美術を見るうえで重要ないくつかの視点から2人の作品を読み解きます。
※今後の新型コロナウイルス感染拡大状況により、変更となる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
<展覧会のお知らせ>
東京ステーションギャラリー
「牧歌礼讃/楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン+藤田龍児」
・会期:2022年4月16日(土曜日)~7月10日(日曜日)
・会場:東京ステーションギャラリー(東京都千代田区丸の内1-9-1)
詳しくは公式サイトhttp://www.ejrcf.or.jp/gallery/index.asp をご覧ください。
1873年、フランス中部のシャトー=ルノーで生まれた。
芸術とは無縁の環境で育ち苗木職人となるが、46歳のとき独学で絵を描き始める。
1921年のサロン・ドートンヌに初入選。
1928年には、セルゲイ・ディアギレフからロシア・バレエ団の舞台美術を依頼される。
1949年にパリで200点以上の作品を並べた大回顧展を開催する。1958年没。
■藤田龍児
1928年、京都で生まれる。大阪市立美術研究所で絵画を学ぶ。
1959年、美術文化展に初入選して、毎年出品を続ける。
1976年に脳血栓を発症し、半身不随となる。
1981年、絵筆を右手から左手に持ち替えて再起する。
2002年に亡くなるまで精力的に作品を制作した。
カテゴリ:
- 芸術
基本情報
開催日時
2022年4月27日(水曜日)
午後2時~午後3時30分
開催場所
日比谷図書文化館
開場時間
午後1時30分
会場
地下1階
日比谷コンベンションホール(大ホール)
講師:冨田 章(東京ステーションギャラリー館長)

■冨田 章(とみた あきら)
慶應義塾大学、成城大学大学院卒。そごう美術館、サントリーミュージアム[天保山]を経て、現職。専門は、フランス、ベルギー、日本を中心とした近現代美術。担当した展覧会に「梶田半古の世界」展、「シャガール 三次元の世界」展、「幻の画家 不染鉄」展、「夢二繚乱」展、「メスキータ」展など。著書に『偽装された自画像』(祥伝社)、『ビアズリー怪奇幻想名品集』、『ゴッホ作品集』(東京美術)、『代表作でわかる印象派BOX』(講談社)、『初老耽美派 よろめき美術鑑賞術』(共著、毎日新聞出版)などがある。


詳細情報
定員 | 100名(事前申込順、定員に達し次第締切)※会場定員は207名ですが、日比谷カレッジは新型コロナウイルス感染防止対策としてソーシャルディスタンス確保のため定員を少なく設定し募集を行います。 |
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参加費 | 1,000円(千代田区民500円)※千代田区民の方は住所が確認できるものをお持ちください。 |
お申し込み方法 | お申し込みフォーム、電話(03‐3502‐3340)いずれかにて、①講座名(または講演会名)、②お名前(よみがな)、③電話番号をご連絡ください。 *小学生以下のお子さまが参加される場合、保護者の同伴が必要です。(同伴者にも参加費が必要です) |
ご来館の皆様へのお願い | ・館内では必ずマスクをご着用ください。 ・ご入館時には手指の消毒、検温へのご協力をお願いします。 |
お問い合わせ | 日比谷図書文化館 03-3502-3340(代表) |