江戸の繁栄を支えた海運と河岸
―古地図で見る湊の経済活動―

天下を統一した徳川家康は、江戸の城と街づくりに諸大名を動員しました。資材や消費物資が当時唯一の大量輸送手段だった海運によって全国から江戸に運ばれるシステムが生まれ、江戸の水路や港湾施設も整備されました。それ以降、江戸は消費市場、大坂は全国の物資を江戸に送り出す集散市場、京都は研究開発、長崎は貿易と、幕府直轄都市の機能分担の上に経済発展が続きます。本講座では江戸の経済を支えていた河岸(かし)が、埠頭や倉庫、上水道などを備えた港湾施設であり、かつ、モノの価値が創造される取引の場であった様子をお話しします。

江戸の繁栄を支えた海運と河岸チラシ.jpg

カテゴリ:
江戸・東京 本

基本情報

開催日時

2023年7月21日(金曜日)
午後7時~午後8時30分

開催場所

日比谷図書文化館

開場時間

午後6時30分

会場

地下1階
日比谷コンベンションホール(大ホール)

講師:鈴木 浩三(経済史家)

■鈴木 浩三(すずき こうぞう)
1960年東京生まれ。中央大学法学部卒(1983年)。筑波大学大学院経営・政策科学研究科修了(1988年)。経済学修士。筑波大学ビジネス科学研究科企業科学専攻修了(2005年)。博士(経営学)。経済史家。東京都職員(1983年~、現・東京都水道局中央支所長)。主に経済・経営の視点から近世から近代を研究している。
【著書】
『地形で見る江戸・東京発展史』ちくま新書(2022)、『江戸の都市力』ちくま新書(2016)、『江戸の風評被害』筑摩選書(2013)、『パンデミックvs.江戸幕府』日経プレミアシリーズ(2020)、『資本主義は江戸で生まれた』日経ビジネス人文庫(2002)、『江戸商人の経営戦略』日経ビジネス人文庫(2013)、『地図で読みとく江戸・東京の「地形と経済」のしくみ』日本実業出版社(2019)、『震災復興の経済学』古今書院(1997)など。
【共著】
『ビジュアルでわかる江戸・東京の地理と歴史』日本実業出版社(2022)など。

伊勢町河岸通 米河岸 塩河岸(『江戸名所図会』 1836年) 
バタビアの八丁堀舟入(『日本遣使紀行』 1669年)

詳細情報

定員 200名(事前申込順、定員に達し次第締切)
参加費 1,000円(千代田区民・学生500円*千代田区民の方は住所が確認できるもの、学生の方は学生証をお持ちください。)
お申し込み方法 お申し込みフォーム、電話(03‐3502‐3340)、ご来館(1階受付)いずれかにて、①講座名(または講演会名)、②お名前(よみがな)、③電話番号(「お申し込みフォーム」からの場合は④メールアドレス)をご連絡ください。
*小学生以下のお子さまが参加される場合、保護者の同伴が必要です。(同伴者の方にも参加費が必要です)
ご来館の皆様へのお願い ・体調のすぐれない(発熱、咳、倦怠感など)場合は、ご来館をご遠慮ください。
お問い合わせ 日比谷図書文化館 03-3502-3340(代表)

関連リンク