日本社会と睡眠(全2回)
第1回:睡眠の謎に挑む ~基礎研究から社会実装まで~

チラシ画像世界最低水準の睡眠時間となってしまった日本。その経済的損失は 15 ~ 18 兆円ともいわれています。眠らない都心部、長時間労働、スマホの普及。様々な要因がありつつもそれらに対して個人で対処できることには限界があります。根底にある日本社会全体の睡眠に対する意識の低さに目を向け、なぜ日本人は睡眠を軽んじてしまうのか、海外との違いは何か、医学と文化の二つの側面から睡眠のとれる社会にするには何が必要か、考えていきます。


我々は人生の約1/3を睡眠に費やします。健やかな睡眠は健康と生産性の維持のために必須です。しかし最先端の睡眠学も「なぜ全ての動物が眠るのか?」「そもそも『眠気』の脳内での実体は?」といった根本的かつ身近な疑問に答えることができません。
第1回では、これらの謎に挑むIIISの探索的基礎研究に加え、ウェアラブル脳波計測とクラウドAIによる在宅睡眠測定サービス InSomnograf による社会実装研究について紹介します。さらに、どうすれば質の良い睡眠を得られるか、最新の研究に基づいた究極の睡眠法についても解説します。

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第2回のご案内

10月27日 (金)
日本人はなぜ眠らないのか:日本の睡眠意識から未来を考える
講師:豊田 由貴夫(立教大学名誉教授・睡眠文化研究会理事)

※各回ごとのお申し込みになります

[お願い]お申し込みの際は、ご希望の回を明記してください

カテゴリ:
スキルアップ

基本情報

開催日時

2023年10月6日(金曜日)
午後7時~午後8時30分

開催場所

日比谷図書文化館

開場時間

午後6時30分

会場

地下1階
日比谷コンベンションホール(大ホール)

協力

NPO法人 睡眠文化研究会

講師:柳沢 正史 (筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構機構長・教授)

講師:柳沢 正史 (筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構機構長・教授)

■柳沢 正史(やなぎさわ まさし)
1960年東京生まれ。筑波大学医学博士課程修了(MD/PhD)。1988年強力な血管収縮作用を持つ新規生理活性ペプチド「エンドセリン」を発見した。31歳で渡米し、テキサス大学サウスウェスタン医学センター教授とハワードヒューズ医学研究所研究員を2014年まで24年にわたって併任。1998年にそれまで知られていなかった神経伝達物質「オレキシン」を発見し、謎の疾患だった覚醒障害「ナルコレプシー」の病態解明への扉を開いた。

◆略歴:
1988 年 筑波大学大学院医学研究科博士課程修了(医学博士)
1991 年 テキサス大学サウスウェスタン医学センター准教授
     兼 ハワードヒューズ医学研究所准研究員
1996 年 同大学教授兼同研究所研究員(2014 年 3 月まで)
2010 年 内閣府最先端研究開発支援プログラム(FIRST)中心研究者
    (2014 年 3 月まで) 筑波大学教授兼任
2012 年 文部科学省 WPI プログラム国際統合睡眠医科学研究機構
    (WPI-IIIS)機構長(現任)
2014 年 テキサス大学サウスウェスタン医学センター客員教授(現任)
2017 年 筑波大発スタートアップベンチャー企業「㈱SʼUIMIN」を起業

◆主な受賞歴:
2003 年 米国科学アカデミー正会員に選出
2018 年 朝日賞(朝日新聞文化財団)
2018 年 慶應医学賞(慶應義塾医学振興基金)
2019 年 文化功労者 顕彰
2023 年 ブレークスルー賞 生命科学部門

詳細情報

定員 200名(事前申込順、定員に達し次第締切)
参加費 1,000円
お申し込み方法 お申し込みフォーム、電話(03‐3502‐3340)、ご来館(1階受付)いずれかにて、①講座名(または講演会名)、②お名前(よみがな)、③電話番号、(「お申し込みフォーム」からの場合は、④メールアドレス)をご連絡ください。
*小学生以下のお子さまが参加される場合、保護者の同伴が必要です。(同伴者の方にも参加費が必要です)
ご来館の皆様へお願い 体調のすぐれない(発熱、咳、倦怠感など)場合は、ご来館をご遠慮ください。
お問い合わせ 日比谷図書文化館 03-3502-3340(代表)

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