特別展関連講座②
震災から復興する小学校と新時代の教育

大規模火災を引き起こした関東大震災は、大半が木造であった小学校をも焼失させました。そのため、その後再建された小学校は耐震耐火の鉄筋コンクリート造で建設され「復興小学校」と呼ばれました。この「復興小学校」は単なる復旧ではなく、当時の都市教育が抱える諸課題を解決するとともに、新しい教育を実現しようとしたものでした。その過程を見ると、東京市当局や現場教員、地域社会がそれぞれに強い熱意と尽力をもって学校を復興させようとした姿が浮かび上がります。そうした復興のプロセスを個別の学校の事例を交えながらたどります。

231021%E9%96%A2%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD%E5%B1%95%E3%80%80%E9%96%A2%E9%80%A3%E8%AC%9B%E5%BA%A7%E2%9D%B7%E6%98%8E%E7%9F%B3%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%A4%96%E8%A6%B3

復興する小学校(明石小学校)(出典:東京市役所『東京市教育施設復興図集』勝田書店、1932年)


特別展「関東大震災100年 首都東京の復興ものがたり―未来へ繋ぐ100年の記憶―」

会期:9月1日(金曜日)~11月26日(日曜日)
※休室日:9月18日(月曜日)、10月16日(月曜日)~10月19日(木曜日)、11月20日(月曜日)

カテゴリ:
江戸・東京

基本情報

開催日時

2023年10月21日(土曜日)
午後2時~午後3時30分

開催場所

日比谷図書文化館

開場時間

午後1時30分

会場

地下1階
日比谷コンベンションホール(大ホール)

講師:小林 正泰(共立女子大学家政学部児童学科准教授)

講師:小林 正泰(共立女子大学家政学部児童学科准教授)

■小林 正泰(こばやし まさひろ)
東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。東京学芸大学特任講師などを経て現職。専門分野は日本教育史。近現代東京を対象として、教育環境としての学校や地域社会の歴史的変遷を研究。著書に『関東大震災と「復興小学校」―学校建築にみる新教育思想』(勁草書房 2012年)、『各種学校の歴史的研究―明治東京・私立学校の原風景』(東京大学出版会 2008年、共著)『港区教育史 くらしと教育編』(2023年、共著)など。

関連資料

復興する小学校(明石小学校)(出典:東京市役所『東京市教育施設復興図集』勝田書店、1932年)

詳細情報

定員 200名(事前申込順、定員に達し次第締切)
参加費 500円
お申し込み方法 ホームページのお申し込みフォーム、電話(03-3502-3340)、ご来館(1階受付)のいずれかにて①講座名、②お名前(ふりがな)、③電話番号、(「お申し込みフォーム」からの場合は④メールアドレス)をご連絡ください。
*小学生以下のお子さまが参加される場合、保護者の同伴が必要です。(同伴者の方にも参加費が必要です)
ご来館の皆様へのお願い ・体調のすぐれない(発熱、咳、倦怠感など)場合は、ご来館をご遠慮ください。
お問い合わせ 日比谷図書文化館 03-3502-3340(代表)

関連リンク