柴田元幸さん、原田範行さんと出かける『ガリバー旅行記』架空ツアー

21世紀のいま、『ガリバー旅行記』大人読みのススメ

日比谷カレッジ「柴田元幸さん、原田範行さんと出かける『ガリバー旅行記』架空ツアー」チラシ

   

ユーモアと社会批判を巧みに込めた風刺文学の傑作

アイルランド出身の風刺作家ジョナサン・スウィフト(1667年-1745年)が書いた『ガリバー旅行記』(1726年)は、ロンドンで刊行されてからあと2年で300年です。小さい頃、小人国や巨人国に行きたくなりませんでしたか?原作でガリバーは、他にもいくつかの国を訪れていました。スウィフトはユーモアと社会批判を込め、それを巧みな文章で綴りました。

  

3世紀にわたり世界中で読まれてきた『ガリバー旅行記』   

『ガリバー旅行記』は世界中の子どもや大人に読み継がれ、日本では平賀源内や遊谷子、十返舎一九、チェンバレンの翻案をはじめ、野上豊一郎や中野好夫訳など、関連作品や翻訳が実に多い作品です。

 

架空ツアー、まずは柴田元幸さんと出航、漱石も絶賛したガリバーの世界

架空ツアーの前半は柴田元幸さんが旅のガイドになり、スウィフトの他の作品の紹介や朗読も交え、とにかく面白い、漱石も絶賛した奇想天外なガリバーの世界にご案内します。

   

つぎに原田範行さんが搭乗、ガリバーは18世紀日本のインバウンド客?

架空国の他にガリバーは18世紀の日本を訪れたインバウンド客でもありました。なぜ日本なのか?そして鎖国中の日本は西欧にどう見え、そもそもガリバーのお話をスウィフトはなぜ書けたのか?後半は原田範行さんのガイドで、大航海時代に書かれた数々の探検航海記の影響も交え、『ガリバー旅行記』の不思議と魅力に迫ります。

   

いまも新しい『ガリバー旅行記』

「自由度の高い」ツアー解散前には、おふたりから21世紀に大人読みする推しポイントなどをお話しいただきます。

   

柴田元幸さん、原田範行さんと出かける『ガリバー旅行記』架空ツアー、お楽しみに! 

    

『ガリバー旅行記』架空ツアーワッペン  

    

架空ツアープラン 2024年9月20日(金曜日)19時~21時

前半:柴田 元幸さん 『ガリバー旅行記』のユーモアと怒り

後半:原田 範行さん 『ガリバー旅行記』に日本はなぜ登場したか?~大航海時代の探検航海記や地図、風説の伝聞

旅の解散前: 21世紀に大人読みする推しポイント など

途中、檀上レイアウト変更時に若干のブレイクを予定(変更あり)

 

関連展示のご案内

「ガリバーの冒険」
開催期間: 2024年8月20日(火曜日)~2024年10月14日(月曜日・祝日)
会  場: 日比谷図書文化館 3階エレベーターホール(無料)
「冒険 あるいは憧れと羨望と狂気と挑戦と失敗、そして人生」
開催期間: 2024年6月18日(火曜日)~2024年10月18日(金曜日)
会  場: 日比谷図書文化館 3階ブルーゾーン(無料)
カテゴリ:

基本情報

開催日時

2024年9月20日(金曜日)
午後7時~午後9時

開催場所

日比谷図書文化館

開場時間

午後6時30分

会場

地下1階
日比谷コンベンションホール(大ホール)

講師:柴田 元幸(東京大学名誉教授、翻訳家、文芸誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)責任編集)

講師:柴田 元幸(東京大学名誉教授、翻訳家、文芸誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)責任編集)

■柴田 元幸(しばた もとゆき)
1954年生まれ、東京大学大学院博士課程中退。1988年~2014年、東京大学駒場・本郷キャンパスでアメリカ文学・翻訳演習などの授業を担当。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、スチュアート・ ダイベックなど現代アメリカ文学の翻訳多数。訳書にマーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』、エリック・マコーマック『雲』など。2005年、著書『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞受賞。2017年、翻訳・編集の仕事を評価され早稲田大学坪内逍遙大賞受賞。文芸誌 『MONKEY』、英語文芸誌『MONKEY New Writing from Japan』編集、日本翻訳大賞運営などに携わる。2020年から約2年かけて朝日新聞に『ガリバー旅行記』を翻訳連載。2022年、『ガリバー旅行記』として書籍化。


講師:原田 範行 (慶應義塾大学文学部教授、日本学術会議会員、元日本英文学会会長)

講師:原田 範行  (慶應義塾大学文学部教授、日本学術会議会員、元日本英文学会会長)

■原田 範行(はらだ のりゆき)
1963年生まれ。1994年、慶應義塾大学大学院博士課程(英米文学専攻)修了。博士(文学)。専門は18世紀イギリス文学、出版文化史、比較文化論。主な著・訳書に『「ガリバー旅行記」徹底注釈』(共著)、『ビジュアル版ガリヴァー旅行記』(2004年厚生労働大臣表彰)、『スウィフト風刺論集』、『フォルモサ』、『クック 南半球周航記』、『新しい世界への旅立ち』(共著)、『図説 本と人の歴史事典』(共著)、『本―その歴史と未来』、Shakespeare and His Contemporaries(共著)、“The First Wit of the Age”: Jonathan Swift and His Contemporaries(共著)、Aspects of British Culture(共著)、Robinson Crusoe in Asia(共著)、Johnson in Japan(共著)など。


日比谷カレッジ『ガリバー旅行記』架空ツアーワッペン

詳細情報

定員 200名(事前申込順、定員に達し次第締切)
参加費 2,000円 (学生1,000円)※学生の方は学生証をお持ちください
お申し込み方法 電話(03‐3502‐3340)、ご来館(1階受付)、お申し込みフォームのいずれかにて、①講座名(または講演会名)、②お名前(よみがな)、③電話番号、④メールアドレス(ホームページからお申し込みの場合)をご連絡ください。
*小学生以下のお子さまが参加される場合、保護者の同伴が必要です。(同伴者の方にも参加費が必要です)
ご来館の皆様へお願い 体調のすぐれない(発熱、咳、倦怠感など)場合は、ご来館をご遠慮ください。
お問い合わせ 日比谷図書文化館 03-3502-3340(代表)

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