「食品ロス」というと、最近生まれた概念のように思ってしまいますが、実は日本はもともと「食品ロス」への視点を持っていました。お寺で作られる精進料理は、元来より食材を無駄なく使い、必要以上に作りすぎないことが心がけられてきました。食材を長持ちさせる保存食が充実していることも、日本食の特徴です。また、食料の確保が厳しくなった戦時下には、少ない食材をいかに効率よく使うかといった工夫を記した本などが多数出版されました。
冷蔵庫などの便利な道具を簡単に使えなかった時代だからこそ、今の私たちよりも食品を長持ちさせることに意識的であったとも言えるでしょう。
今回はそうした「食品ロス」の意識が垣間見られる古書の数々をご紹介します。当時の意識をそのまま今の生活に当てはめることはできませんが、現代の私たちの食品をめぐる環境を捉え直すきっかけになるかもしれません。
この機会に、日々の生活の中の「食品ロス」について考えてみてはいかがでしょうか。
「としょかんのこしょてん」とは・・・神田古書店連盟にご協力いただき、様々なテーマで古書などを紹介する展示です。
会期
2024年9月23日(月曜日・祝日)~10月25日(金曜日)
会場
千代田図書館9階 地域連携コーナー
協力


詳細情報
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お問い合わせ | 千代田図書館 電話番号03-5211-4290 |