2か月だけの集合体
「ヨン・フォッセ」「ノーベル文学賞」、そしてノルウェーをはじめとする北欧5か国。これらをキーワードに本が集まりました。2か月間だけの集合体です。
日比谷カレッジ「ノルウェーを知る ノーベル文学賞2023作家ヨン・フォッセ『朝と夕』を中心に」関連展示
ヨン・フォッセを読む
雪をかぶったノルウェー西部のフィヨルド。ノーベル文学賞作家ヨン・フォッセを育み、ときに作品の舞台ともなる景色を眺めながら、ヨン・フォッセを読んでみませんか?
ノルウェー・北欧を読む━━同じ土地の記憶
ふだんの図書館では、ヨン・フォッセの作品が、ノルウェーが誇る数学者アーベルの伝記や、同国初の女性首相の手記、リレハンメル五輪の報告本と一緒に並ぶことはありません。
この2か月間だけ、分野や時代を超えて、同じ土地の記憶を持つ本が集まります。この作家はノルウェー出身だったのか、この物語の舞台はデンマークだったのかと、ふだんは見えにくい発見が浮かび上がります。
翻訳と、あたらしい本との出会い
日本では毎年およそ7万点の新刊が刊行され、そのうち翻訳書は1割にも満たないと言われています。原著が北欧諸語の邦訳はさらに限られます。それゆえ、私たちが邦訳で読める本とは、現地で愛読された作品や、日本の読者に届けたいテーマを持つ一冊、あるいは強い思いに支えられた本であるのかもしれません。英語から重訳された本もあり、現地に駐在した時の滞在記や北欧について研究した成果がまとめられた本、画集や写真集、料理本など、さまざまな顔ぶれが揃います。
ふだんとは異なる、土地の記憶で引き寄せ合う集合体から、あたらしい本との出会いがありますように。
集合体を構成する顔ぶれ
◇ヨン・フォッセの作品(邦訳)と書評等
◇ノーベル文学賞
◇ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランドにまつわる本
◇北欧神話・ヴァイキング
◇幸福と福祉・教育
◇デザイン・家具・建築・アート
◇北極圏
その他
ヨン・フォッセ Jon Fosse
1959年、ノルウェー西海岸のハウゲスン生まれ。
フィヨルド地域のストランデバルムで育つ。ベルゲン大学で社会学、哲学、文学を学んだ後、1983年、タリアイ・ヴェーソスの影響を受けた小説『Raudt,svart(赤、黒)』を発表。1994年に最初の戯曲『だれか、来る』を発表。以来、現在までにフォッセの戯曲は世界50か国以上で上演され、高い評価を受けている。世界で最も多くの作品を生み出した劇作家の一人でもある。
小説に『Melancholia Ⅰ(メランコリア Ⅰ)』(1995年)『Trilogien(三部作)』(2014年)『Septologien(七部作)』(2022年)など。2010年国際イプセン賞。2014年欧州文学賞、2015年北欧理事会文学賞。2023年、「言葉では表せないものに声を与える革新的な戯曲と散文」によりノーベル文学賞を受賞。邦訳に『朝と夕』(国書刊行会)のほか、『だれか、来る』(白水社)、『トリロギーエン 三部作』(早川書房)、『ヨン・フォッセⅠ名前/スザンナ/ぼくは風』(ハヤカワ演劇文庫)がある。
基本情報
会期
2026年1月25日(日曜日)~2026年3月25日(水曜日)
開催場所
日比谷図書文化館
会場
3階 エレベーターホール





