日比谷図書文化館 特別展
鹿島茂コレクション
アール・デコの造本芸術 高級挿絵本の世界
バルビエ、マルティ、マルタン、ルパップ ― アール・デコ四天王の作品が一堂に
日比谷図書文化館では10月24日(木)より「アール・デコの造本芸術」展を開催いたします。20世紀初頭、アール・デコ華やかなりし時代に、革新的なデザイン感覚を持ったイラストレーターと、高度な技術を持った印刷職人とのコラボレーションにより次々と産み出された高級挿絵本。それはまた、新鋭イラストレーターを起用し新しいモード・ジャーナリズムを見事に開花させた先見の明ある編集者の登場と、裕福なパトロンが同時代に存在するという、幸福なできごとにより生まれた芸術でもありました。
細部までこだわり抜いたその造本美は、デジタルが横行する今なお新鮮で、どこまでも美しく、見ているだけで至福の時を過ごすことができます。グラフィック・アート黄金時代を築いた、アール・デコ四天王と呼ばれるジョルジュ・バルビエ、アンドレ=エドゥアール・マルティ、シャルル・マルタン、ジョルジュ・ルパップ。彼らのきらめく挿絵はもちろん、モダングラフィックデザインを代表するドイツやイギリスとは一線を画す独自の進化を遂げたフランス、アール・デコ期のタイポグラフィも魅力的です。
本展では、フランス文学者の鹿島茂氏が30年以上にわたって収集してきた膨大な数の個人コレクションの中から、バルビエ、マルティ、マルタン、ルパップによる挿絵本と、4人がそれぞれに関わったファッション・プレート合わせて100点あまりを紹介します。アール・デコの造本芸術の優美な世界をご堪能ください。
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開催概要
- 会期:2019年10月24日(木)から12月23日(月) ※ 休館日 11月18日(月)、12月16日(月)
- 観覧時間:月曜日~木曜日午前10時から午後7時、金曜日午前10時から午後8時、土曜日午前10時から午後7時、日曜日・祝日午前10時から午後5時(入室は閉室の30分前まで)
- 会場:千代田区立日比谷図書文化館 1階特別展示室
- 観覧料:一般300円、大学・高校生200円(千代田区民・中学生以下、障害者手帳などをお持ちの方および付き添いの方1名は無料)※ 住所が確認できるもの、学生証、障害者手帳などをお持ちください。
主催:千代田区立日比谷図書文化館
協力:株式会社ノエマ / 練馬区立美術館
本展のみどころ
- アール・デコ四天王、バルビエ、マルティ、マルタン、ルパップによる煌びやかなイラストレーションとデザインを一堂に紹介します。
- アール・デコならではの、モダンアートからの影響と幾何学形態の多用のほか、ロシアのバレエ・リュス、エジプトや日本、中国といった異国様式の引用など、多様な形式と発想源から創り出された、他のヨーロッパ諸国のデザイン動向とは一線を画した優雅な世界を展望します。
- 鹿島茂氏の著書『アール・デコの挿絵本:ブックデザインの誕生』をもとに、ありとあらゆる細部に至るまで、こだわりぬいて制作されたアール・デコの高級挿絵本がどのように造られているのかを仔細にわたり分析、その造本美に迫ります。
展示構成 ※ 展示構成は一部変更する場合があります。
2. グラフィック・アート黄金時代を築いた4人
2-1. ジョルジュ・バルビエ
2-2. アンドレ=エドゥアール・マルティ
2-3. シャルル・マルタン
2-4. ジョルジュ・ルパップ
3. 四天王の饗宴 ファッション・プレート
『ボヌール・デュ・ジュール(現代の幸福あるいは流行のエレガンス)』
1920年
c NAO KASHIMA(NOEMA.Inc.JAPAN)
関連講座
講演会「アール・デコの挿絵本~活字とイラストの総合芸術」
日時:2019年11月23日(土曜日・祝日)午後1時30分から午後3時(午後1時開場)
場所:日比谷図書文化館 地下1階 日比谷コンベンションホール(大ホール)
講師:鹿島 茂(フランス文学者・評論家、明治大学国際日本学部教授)
定 員:200名(事前申込順、定員になり次第締切)
参加費:500円
※定員数に達したため、受付を終了しました。(キャンセル待ちなどは行っておりません。)
公式twitterのご案内
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ライブラリーショップ&カフェ日比谷(Library Shop&Cafe Hibiya)
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土曜日・日曜日・祝日:午前10時から午後5時
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