特別展 江戸から東京へ ~江戸城無血開城から東京の新たな幕開け~

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~ 江戸城無血開城から東京の新たな幕開け ~

「東京桜田門之図」(東京大学史料編纂所蔵).png
「東京桜田門之図」(東京大学史料編纂所蔵)

日比谷図書文化館では2018年10月5日(金曜日)より、「江戸から東京へ ~江戸城無血開城から東京の新たな幕開け~」を開催いたします。

明治維新以降、わが国は近代国家の建設を目指し、現代社会の基本的な形を築き上げていきました。平成30年は、明治維新150年後にあたり、改めて明治期を振り返り、将来につなげていくために、全国各地でさまざまな取り組みが実施されています。

とりわけ江戸城を擁する千代田区には、桜田門外の変、江戸城から皇居への移り変わり、不平等条約改正にむけての欧化政策を推進した鹿鳴館をはじめ、幕末から明治維新にかけての歴史の舞台が数多くあります。今回の展示では、幕末の黒船来航以来の幕末動乱から江戸城無血開城、鹿鳴館時代といわれた明治10年代までの時代をとりあげ、社会の変化や千代田区をはじめとする江戸から東京へと移り変わる街並みなどを紹介します。特に、江戸城無血開城に皇女和宮や天璋院篤姫が果たした役割など、今まであまり語られなかった明治維新も紹介します。

「和宮」(徳川記念財団蔵)
「和宮」(徳川記念財団蔵)
和宮婚礼道具「櫛台」(徳川記念財団蔵)
和宮婚礼道具「櫛台」(徳川記念財団蔵)

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「西郷隆盛」
(日本カメラ博物館蔵)
「勝海舟(日本カメラ博物館蔵)
「勝海舟」
(日本カメラ博物館蔵)
文明開化「明治太平記」
文明開化「明治太平記」

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関連イベント

【1】 講演会

  • 「江戸城無血開城-篤姫と和宮が果たした役割」<終了しました>

日 時:2018年10月30日(火曜日)午後7時~午後8時30分(午後6時30分開場)
講 師:田中 潤(徳川記念財団特別研究員)

  • 「幕末維新の目撃者-外国人から見た日本の近代化」<終了しました>

日 時:2018年11月13日(火曜日)午後7時~午後8時30分(午後6時30分開場)
講 師:吉良 芳恵(日本女子大学名誉教授)

  • 「写真のなかの江戸」<定員に達したため締切ました>

日 時:2018年11月27日(火曜日)午後7時~午後8時30分(午後6時30分開場)
講 師:金行 信輔(都市史研究家)

― 各回共通 ―

会場:日比谷図書文化館 地下1階 日比谷コンベンションホール(大ホール)
定 員:180名(事前申込順、定員になり次第締切)
参加費:500円

【2】「明治維新の紀尾井町を歩く」<終了しました>

日 時:2018年10月27日(土曜日)午後1時30分~午後3時30分(終了時間は目安です)
講 師:後藤 宏樹(本展監修者)
集合場所:東京ガーデンテラス紀尾井町
     (東京メトロ 半蔵門線、有楽町線、南北線 永田町駅 9a出口直通)
定 員:20名(事前申込順、定員になり次第締切)
参加費:500円

ギャラリートーク

日 時:2018年10月28日(日曜日)午後4時~(30分程度)
   10月30日(火)、11月13日(火)、11月27日(火)いずれも18:00~(30分程度)
場 所:日比谷図書文化館 1階 特別展示室
講 師:後藤 宏樹(本展監修者)
定 員:30名程度
参加費:無料(特別展の当日利用券が必要となります)
申込み:不要(直接会場にお越しください)

基本情報

会期

2018年10月5日(金曜日)~12月2日(日曜日)
休館日 10月15日(月曜日)、11月19日(月曜日)*一部、展示替えがあります。

観覧時間

平日:午前10時~午後8時、土曜日午前10時~午後7時、日曜・祝日午前10時~午後5時(入室は閉室の30分前まで)

会場

日比谷図書文化館 1階 特別展示室

主催

千代田区立日比谷図書文化館 / 文化財事務室

協力

徳川記念財団、日本カメラ博物館

特別協力

監 修:後藤 宏樹

本展の見どころ

  • ゆれる江戸幕府
    1853年のペリー艦隊による黒船来航以来、安政の大地震や相次ぐ江戸城火災など、幕末の江戸幕府は大きな岐路に立たされました。諸外国の遠征記録による江戸風景や庶民の社会不安を示す瓦版を展示します。「江戸城火災之図」は初公開となります。
  • 江戸城から皇居へ
    天璋院篤姫と皇女和宮の二人は、それぞれ政治的使命を帯び、将軍の御台所として相次いで将軍家に嫁ぎ波乱の日々を江戸城で送りました。西郷隆盛と勝海舟の会談による江戸城無血開城はあまりにも有名ですが、江戸総攻撃を前にこの御台所ふたりは、薩摩藩と天皇家に対して幕府に対する嘆願を行っています。この展示では、皇女和宮を取上げ、豪華絢爛な婚礼道具や将軍家茂と和宮の書簡を示し、平和の世を願う夫婦のやりとりを紹介します。
  • 明治政府による東京再編
    明治維新を迎え、様々ないきさつを経て江戸城は皇居となり、首府として継続することとなりました。展示では天皇東幸による大規模な行列を描いた錦絵や明治初期の古写真をもとに江戸から東京の街並みの変貌を取り上げます。

展示構成

  1. ゆれる江戸幕府:幕末の成熟・拡大した江戸の姿とともに、ペリー来航や安政の大地震、相次ぐ火災など幕末動乱のなか日本の西欧との出会いを描きます。
  2. 江戸城から皇居へ:幕末の政変から江戸城無血開城までを紹介します。特に天璋院篤姫と皇女和宮(静寛院宮)が明治維新に果たした役割を紹介します。
  3. 明治政府による東京再編:幕末の荒廃した江戸城と明治天皇の旧江戸城入城、さらには東京の街並みの変化を錦絵や写真によって紹介します。東京が日本の首府として継続しえたこと、旧幕臣が明治政府を支えたことなどを示し、明治維新の実態を明らかにします。
  4. 新たな時代の幕開け:欧化政策から大日本帝国憲法発布までの文明開化期の変化と明治10年代以降に広がる江戸の懐古を紹介します。
  5. 幕末・明治維新を歩く-千代田区内に残る痕跡-:皇居をはじめ千代田区内に残る幕末の江戸から明治維新に関わる歴史遺産を紹介します。

展示構成は一部変更する場合があります。

関連資料

江戸から東京へ チラシ詳細はPDFリンクよりご確認ください