3階ホール展示
追悼企画・日比谷カレッジ関連展示
「ドナルド・キーンが遺したものと日本語教科書」

追悼企画・日比谷カレッジ関連展示
「ドナルド・キーンが遺したものと日本語教科書」 

ドナルド・キーン追悼企画関連展示の様子1

今年2月24日に96歳で天寿を全うされた日本文学研究者ドナルド・キーン氏の功績を振り返り、日本文学や日本語へのキーン氏の思いを「図書館」という場で未来につなげるべく、追悼企画関連展示を行います。

日本文学や日本の文化の素晴らしさを世界に広く伝えることを生涯の仕事としたキーン氏。それはどのように成し遂げられ、未来に何を遺したのか?そしてまた、あの偉業を可能にさせた日本語力はなぜ、どうやって獲得できたのか?キーン氏の著作や日本語を学ぶ際に用いた教科書、パネル等から、その謎に迫ります。

基本情報

会期

2019年9月1日(日曜日)~2019年10月26日(土曜日)ただし9月16日(月曜日)と10月21日(月曜日)は休み

好評につき延長しました。

開催場所

日比谷図書文化館

観覧時間

平日10~22時、土曜10~19時、日祝10~17時

会場

3階 エレベーターホール

主催

千代田区立日比谷図書文化館

協力

公益財団法人ブルボン吉田記念財団 ドナルド・キーン・センター柏崎、河路由佳

本展の見どころ

◆ドナルド・キーンのふたつの教科書
19歳のキーン氏が米国海軍日本語学校で使い、約70年後に「教科書の傑作である」と高く評価した『標準日本語讀本』(言語文化研究所)の復刻版を展示します。この教科書をつくった長沼直兄が「日比谷図書館の本を片っ端から読んでいた」ことなど、河路由佳との共著『ドナルド・キーン わたしの日本語修行』(白水社)にも登場する様々なエピソードも紹介します。さらに、キーン氏の文章を収録した、千代田区立小学校でも採用の国定国語教科書が並びます。

◆「写真で綴るドナルド・キーンのあゆみ」
幼少期から晩年まで、18枚の写真でドナルド・キーン氏の歩みを辿ります。

◆「太平洋戦争とドナルド・キーン」
日本文学研究者としての原点となった、太平洋戦争における日本兵の日記との出会いを中心に11枚のパネルで紹介します。

◆『日本文学の歴史』全18巻をなぜ単独で書いたのか?
25年もの歳月をかけて『日本文学の歴史』(全18巻、のちに中公文庫『日本文学史』として刊行)はどのような志のもとで、なぜ執筆されたのか、著作などに登場したキーン氏の思いを追いかけます。

◆「ドナルド・キーン 日本文学研究の樹」「日比谷ライブラリアンズ・ノート」
英語や日本語で刊行されたキーン氏の著作を系統樹としてあらわした「ドナルド・キーン 日本文学研究の樹」を掲げて蔵書と照らし合わせます。そして研究者、物書きとしてのキーン氏の本づくりにかける思いをいくつか、当館司書のノートとともに取り上げます。

展示構成

【ゾーン1(ガラスケース周辺)】
◆ドナルド・キーンのふたつの教科書
◆パネル「太平洋戦争とドナルド・キーン」*

【ゾーン2(階段まわり)】
◆パネル「写真で綴るドナルド・キーンのあゆみ」*
◆天国のキーンさんへメッセージノート

【ゾーン3(グリーンゾーン掲示板前)】
◆『日本文学の歴史』全18巻をなぜ単独で書いたのか?
◆「ドナルド・キーン 日本文学研究の樹」*
◆「日比谷ライブラリアンズ・ノート」
◆ドナルド・キーン追悼雑誌記事コーナー

*ドナルド・キーン・センター柏崎制作

ドナルド・キーン追悼企画関連展示の様子1
ドナルド・キーン追悼企画関連展示
ドナルド・キーン追悼企画関連展示の様子4
ドナルド・キーン追悼企画関連展示の様子2
ドナルド・キーン追悼企画関連展示の様子3
ドナルド・キーン追悼企画チラシ

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