3階ホール展示「アートでSDGs 日比谷の森で考えるプラスチックと地球環境~いま、できることから~」

いま、海がたいへん!何が起きているの?
プラスチックアートで考えよう!海洋プラスチックごみ問題

アートでSDGs 展示の様子1プラスチックはとても便利で、わたしたちのくらしを豊かにしてくれました。しかし豊かさと引き換えに、ごみになると最後は海に流出し、大量の海洋プラスチックごみはいま、大きな問題となっています。


そこで、地域の仲間たちがプラスチックごみからつくった《プラスチックアート》をきっかけに、海洋プラスチックごみ問題や地球環境についてみんなで考えてみたいと思います。考えるツールとして本や雑誌、パネルを並べました。またエコロジーアートやレイチェル・カーソン、そして「駿河台本」の世界にも誘います。

はじめよう、いま、できること


サステナブルな地域と地球のために、「いま、できること」をみんなでみつけて、はじめませんか?

基本情報

会期

2021年6月22日(火曜日)~2021年9月6日(月曜日)

開催場所

日比谷図書文化館

観覧時間

開館時間に同じ

会場

3階 エレベーターホール

主催

千代田区立日比谷図書文化館

共催

千代田区立障害者福祉センターえみふる

協力

特定非営利活動法人 地球の友と歩む会、三井住友海上火災保険㈱、千代田区立西神田児童センター、NPO法人 チームくじら号、アーツ千代田 3331

本展の見どころ

◆プラスチックアート「陸・海・空」
障害者福祉センターえみふるの利用者さんと西神田児童センターの子どもたちが、プラスチックごみを工夫してつくりました。筆がむつかしいなら、指で塗ってみる、細かい作業が苦手なら、できることからやってみようと、障害をもつ人と、助け支える人、そして地域の子どもたちそれぞれが「いま、できること」に取り組み、完成しました。

「陸・海・空」に表現されている《循環》。太陽の光は海に降りそそぎ、水蒸気は雲となり、雨を降らして川となり、また海につづきます。その川や海にプラスチックが浮いていますが、限りある地球の資源や人の助け合いが美しく《循環》するために、わたしたちにできることは何でしょう?

◆海洋プラスチックごみ問題を知る・考える
2021-2030は《国連海洋科学の10年》、また今年7月22日は《海の日》です。海の豊かさを守るために、個人、企業・団体、政府などそれぞれの立場で「いま、できること」は何か?SDGsの普及啓発に取り組んできた当館で、チームくじら号の知見などにも学びながら、正解のない問いに挑戦してみませんか。

◆エコロジーアートやポコラート
アートの素材も担い手も表現も実に多様になってきました。環境問題を扱うメッセージを込めたアートや廃材でつくるアート、さらにボーダレスな多様な創り手によるアートや、千代田区とアーツ千代田 3331が取り組むポコラートなどについてご紹介します。

◆雑誌で読む【SDGs】【海洋プラスチックごみ問題】
当館では専門誌を中心に約500タイトルの雑誌を揃えています。その中から、SDGs、海洋プラスチックごみ問題に関する取り組み事例や海外事情、研究報告などを掲載する雑誌約60点を集めました。日頃、手に取らない雑誌にも手を伸ばしてみませんか?(館内閲覧、コピー可)

◆レイチェル・カーソンと福岡伸一
レイチェル・カーソンといえば、歴史を変えた『沈黙の春』の著者、環境活動のパイオニアとして知られますが、実は《海の三部作》を書いた海洋生物学者でもありました。そうした横顔を、カーソンの《センス・オブ・ワンダー》に魅せられた生物学者・福岡伸一ハカセと合わせてご紹介します。

◆日比谷の森に集まった仲間の取り組み
今回の目玉であるプラスチックアート作品は4月にECOM駿河台(神田駿河台3丁目)でお披露目されました。そのとき駿河台に集った仲間に、あらたな仲間がくわわりました。「水・緑・人」をテーマに、インドやインドネシアで植林・農業支援や絵本による読書支援などに取り組む地球の友と歩む会や、都心の自社屋上に緑地をつくって野鳥の通り道となるエコロジカルネットワークを形成し、地域と環境活動に取り組む三井住友海上など、仲間たちの地球を守る活動などをご紹介します。

◆駿河台図書館と「駿河台本」
4月にECOM駿河台で展示されたことにちなみ、駿河台図書館と「駿河台本」についても紹介します。実は、ECOM駿河台に隣接した地に、昭和5年から30年まで「駿河台図書館」がありました。駿河台図書館は戦前・戦後の公共図書館の創生期に、日比谷・深川・京橋図書館とともに東京市立図書館の中心的な役割を担う図書館でした。神田駿河台は戦災を免れ、その蔵書「駿河台本」は現在、当館のコレクションとして大切に保管されています。
その中から今回は、東京府が昭和14年に開催したリサイクル啓発の展覧会記録集『廃品回収展覧会』(1939)や、レイチェル・カーソン初の日本語訳『海 その科学とロマンス』(1952)などを紹介します。

展示構成

■ プラスチックアート「陸・海・空」

■ 海洋プラスチックごみ問題を知る・考える

■ アート 素材はエコロジー、創り手はボーダレス

■ 雑誌で読む【SDGs】

■ 雑誌で読む【海洋プラスチックごみ問題】

■ 環境活動のパイオニア 海洋生物学者 レイチェル・カーソン
  センス・オブ・ワンダーに出会った生物学者 福岡伸一

■ 駿河台から日比谷へ 日比谷の森に集まった仲間の取り組み

■ 駿河台図書館と「駿河台本」

関連資料

アートでSDGs ロゴ
(PNG形式:0.8MB)
アートでSDGsロゴ
アートでSDGs展示の様子 プラスチック・アート「陸・海・空」、海洋プラごみ問題を知る・考える
アートでSDGs展示の様子 アート 素材はエコロジー、創り手はボーダレス
アートでSDGs展示の様子 雑誌で読む海洋プラスチックごみ問題
アートでSDGs展示の様子 レイチェル・カーソンと福岡伸一
アートでSDGs展示の様子 駿河台から日比谷へ 日比谷の森に集まった仲間の取り組み、駿河台図書館と「駿河台本」

関連リンク