日比谷カレッジ「近藤聡乃、ニューヨークでの創作と暮らし」関連展示

図書館という空間で見る近藤聡乃、読む近藤聡乃

『いつものはなし』 近藤聡乃、青林工藝舎、2008


おかっぱ少女や水の中など、近藤聡乃さんの作品はどこかで見たことがあるような、ないような、幻想的な不思議に満ちています。そうかと思うと、身近な暮らしのなかの気づきにも満ちています。それらは何処からやって来るのか?著書やつながりのある本が、図書館という空間に並びます。美術館とはまた異なる場所で、近藤さんの世界をお楽しみください。近藤聡乃さんが参加するDOMANI・明日展(於:国立新美術館)へも誘います。

■2022年11月25日に開催予定の日比谷カレッジ「DOMANI・明日展2022-23×日比谷カレッジ 近藤聡乃、ニューヨークでの創作と暮らし」のお申し込みは既に締め切っております。

基本情報

会期

2022年10月18日(火曜日)~2022年12月18日(日曜日)

開催場所

日比谷図書文化館

会場

3階 エレベーターホール

協力

DOMANI・明日展

本展の見どころ

《発想のひみつ》
近藤聡乃さんのエッセイやブログなどから《発想のひみつ》と思われる言葉や文章などを抜き出してみました。

《装丁も楽しみたい『いつものはなし』》
ニューヨークに渡る直前に刊行された『いつものはなし』(近藤聡乃、青林工藝舎、2008)は装丁も近藤さんが手がけました。出版元で既に売切れ、入手は困難ですが、図書館のストック(蔵書)で、遊び心あふれるこだわりの装丁や選び抜かれた紙の手触りもお楽しみください。

《テーマカラーは朱色とブルー》
『いつものはなし』の表紙に使われている朱色と青緑。今回の展示テーマカラーはここからきています。近藤さんによれば「動脈と静脈、血液のイメージ」で、他の作品にも頻出する組み合わせ。今回の日比谷カレッジ・チラシの朱色とDOMANI・明日展2022-23のポスターのブルーがハーモニーをつくります。

《谷崎潤一郎の世界》
桐野夏生・作「連載小説デンジャラス」(『婦人公論』2015年2月24日号~2016年4月12日号)の挿絵は近藤さんによって描かれましたが、これまでほとんど展示されることがありませんでした。一部となりますが、ぜひこの機会にご覧ください。

《DOMANI・明日展の図録》
近藤さんは文化庁による新進芸術家海外研修制度の2008年度研修員としてニューヨークに出かけました。この制度で海外研修に出かけたアーティストの成果を発表する場であるDOMANI・明日展。当館ともつながりのあるDOMANI・明日展の図録バックナンバー(一部欠号あり)が並びます。

『いつものはなし』 近藤聡乃、青林工藝舎、2008
『いつものはなし』 近藤聡乃、青林工藝舎、2008 上から見る
近藤聡乃、ニューヨークでの創作と暮らし 展示の様子
『いつものはなし』 近藤聡乃、青林工藝舎、2008 カバー
近藤聡乃による桐野夏生・作「連載小説デンジャラス」の挿絵 『婦人公論』2015年刊より3点
「DOMANI・明日展2022-23 百年まえから、百年あとへ」 ポスターと階段

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